あらすじ
前作までのあらすじ
2023年。東京阿佐ヶ谷にある産婦人科、宿木医師のもとを訪れた「音無ふある子」と名乗る女性は、見た目こそ若い彼女だったが、その正体は二千年近い時を生き、異常な再生能力を持つエルフだった。
その不遇な人生の中、偶然生まれた万能細胞に目をつけた反生命主義の科学者ギヨ。「母体から人類を解放する」ための生体資源として彼女を利用し、人工的に生命を生産する計画を進める。
ファルを追い続けてきたエルフの遺伝学者アレン・エーバーハルトは、宿木や英国情報部と共に彼女を救出。フィリピンの孤島に築かれた巨大医療施設「カサ・デ・ラ・ビダ」でギヨの計画を打ち砕いた。
激闘の末、ギヨはアレンに撃たれ死亡した――かに見えた。その三年後。音無ふある子こと、ファルはようやく自分自身の人生を歩み始め、アレンと家庭を築いていた。
そして死んだはずの女もまた、世界のどこかで次の一手を打ち始めていた。