あらすじ
王都フォレンティア・ベルクラウンで王立騎士団副部隊長を務めるノア・フェルンには夢がある。
出世でも名誉でもない。
故郷へ帰り、静かに暮らすことだ。
剣の腕は一流。
だが趣味は木組み、恋愛にはまるで興味がない。
そんな彼の周囲には、なぜか縁談や好意を寄せる女性ばかりが集まってくる。
当の本人は木材と木組みのことしか考えていないのだが…。
次の休日になればまた工房へ向かい、木材を眺め、新しい木組みを考える。
それが何より楽しい。
しかし――
人との出会いもまた、木組みと同じなのかもしれない。
一片ずつ積み重なった先に、思いもよらない形が待っていることもあるのだから。
これは、田舎で暮らしたい騎士団副部隊長が、自分にとって本当に大切なものに気付くまでの物語。