あらすじ
二十八歳の会社員、柊渚は、ある日突然その人生を終えた。
まだやりたいことがあった。
会いたい人がいた。
明日も、その先も、当たり前に続くと思っていた。
そして次に目を覚ました時、彼女は小国の第三皇女――アネクシア・アウレリスとして生まれ変わっていた。
優しい姉たち。
少し困った父。
個性豊かな人々に囲まれた皇宮で、アネクシアは新しい人生を歩き始める。
前世で特別な知識を持っていたわけでもない。
世界を変える使命を与えられたわけでもない。
ただ、分からないことがあれば気になる。
「なんで?」
その小さな疑問は、やがて国を支える三つの家と、その間に積み重なってきたものへと向かっていく。
それでも今は、姉たちと街へ出かけて、美味しいものを食べて、次に行きたい場所を考える。
今度こそ、ちゃんと生きるために。
これは、一度未来を失った少女が、たくさんの人と出会い、たくさんの「約束」を重ねていく物語。