あらすじ
無給の労働力としてこき使われていたリゼットは、婚約者であるから伯爵から、突然「無能な偽物聖女」と罵られ、一文無しの状態で追放されてしまう。
途方に暮れる彼女の前に現れたのは、「温和な聖人」と称される第一王太子アルセェルだった。
「離さないよ。やっと、君が自由になったんだから」
優しい微笑みの裏に狂気的なまでの執着を隠した彼は、有無を言わさぬ勢いでリゼットを自分の城へと連れ去る。
圧倒的な溺愛と甘い囲い込みに戸惑うリゼットだったが、一方で、彼女という実務の要を失った元婚約者の領地は、わずか数日で大崩壊を迎えていて――?