あらすじ

どうやらわたしはカラスらしい。残念ながら記憶が何もない。気がつくと都会のビルの窓の外にいた。でも不思議なことに人の言葉がわかる。文字が読める。前世は人間? とにかく、わたしはまちの観察をはじめた。 ◇◇◇ この日、武蔵天川市のとある交差点で〝きっかけ〟となる交通事故が発生した。たまたま仕事でまちを訪れていた拓海(たくみ)は、事故の野次馬でごった返す歩道橋の上で、頭の中に直接に響く声を聞く。「芽生えた〝幹〟の成長を見届けなさい」 一方、夜の武蔵天川のまちを制服姿の少女、真詩緒(ましお)がひとり歩いていた。彼女は自分の名前以外のすべての記憶を失い、彷徨っていた。まちで出会った少女、瑠華の助けを受け、ゼロからの暮らしがスタートする。 拓海と真詩緒が出会うのはまだ先の話だが—— 二人は気づく。自分たち以外の人間すべてが、〝交差点の交通事故〟を忘れ去ってしまっていることに。そして、真詩緒は知る。自分のことを誰も探していないことを。自分の正体もまた、すべての人間から忘れされているいることを。 人語を解する異能のカラスと、拓海、真詩緒たちは一体何に巻き込まれたのか——

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小説を読もう2026/08/29
  • 現在の作品お気楽カラスの新創世観察日記 —主が重要なお役目を授かったけど、無自覚なんです—