あらすじ
ラブコメの主人公。
特別イケメンというわけでもない。
コミュ力が高いわけでもない。
運動ができるわけでもない。
勉強だって、平均より少しできる程度。
それなのに、なぜか可愛いヒロインたちにモテてしまう。
俺は、そんなラブコメの主人公に憧れていた。
そして俺――無個性太郎は、自分こそがラブコメの主人公に相応しい男だと思っている。
容姿は普通。
成績も普通。
運動神経も普通。
友達も少ない。
さらには、後ろの窓側の席。
ラブコメの主人公として、これ以上ないほど完璧な条件が揃っている。
……なのに。
なぜか俺は、まったくモテない。
高校二年生になっても、恋愛経験はゼロ。
女の子と仲良くなることもない。
もちろん、恋愛イベントなんて起こる気配すらない。
周りでは青春を謳歌している奴らがいるというのに、俺の高校生活だけは何も起こらず過ぎていく。
「おかしい……俺はラブコメの主人公のはずなのに」
これは、ラブコメの主人公になれると思い込んでいる少年が、なぜか全然モテないまま過ごす青春の物語。
――俺の人生は、本当にラブコメになるのだろうか。