あらすじ
「じゃあ、勝負しようよ。ルールは単純──相手にドキドキしちゃった方の負け」
「最初は、愛してるゲームから!」
高校一年の天朔燎はある日、クラスメイトであり学年一の美少女である恋瀬ほたるにそんな提案をされた。
二人は勉強でもグループ発表でも、何かにつけて競い合ってきた関係。
だから燎が「ほたるは異性というよりライバル」と言ったところ、負けず嫌いな彼女に火がついたらしく。
「別に傷ついたわけじゃないけど、全く女の子として見られないのはプライドが許さない」
そう言って。何がなんでも燎を異性として意識させるべく、自分たちらしく『ドキドキしたら負け』の恋の勝負を仕掛けてきた。
燎とて彼女には負けたくないので、受けて立った──のだが。
実を言うとその勝負、一つ致命的な問題があって。
「燎くん、お顔赤いよ? わたしはこの程度じゃ全然ドキドキしないけどねー」
(うわあああ照れてる燎かわいい! 好き! 大好き!)
実はほたるは、余裕たっぷりな態度とは裏腹に本当は燎のことが大好きで。
しかも──その内心の恋心が、不思議な力で全て燎に筒抜けなのだ。
「きみのこと、メロメロにしてあげる。……あは、冗談♪ 照れた?」
(本当は冗談じゃないんだけど。……ふふーん、こんなにきみが好きってことはまだバラしてあげないもんねー!)
それに気づかず、恋の勝負でほたるは燎をひたすらからかって煽ってくるのだが……
……その、全部、バレてます。