あらすじ
魔王が率いる魔族たちに支配された世界。
人々が魔族や魔物の脅威に怯れるなか、“紫水晶の勇者”アメシスは、仲間たちを追って北の大地を目指していた。
そんな彼女のあとを歩くのは、長い耳と小さな翼を持った、黒い魔族の少年――オニキス。
困っている者を放っておけないアメシスと、人間の事情など知ったことではないオニキス。
行く先々で人助けを始める勇者に、少年は今日も不機嫌そうに文句をつける。
勇者と小さな魔族。
どこか奇妙な二人の旅は、やがて人々のあいだで、まことしやかに語られる物語となっていく。