あらすじ

農耕革命では、定住したら仕事が増えた。ローマ帝国は事業拡大を続けた結果、管理できないほど巨大化。十字軍では神の名義で長期海外遠征を始め、モンゴル帝国は営業エリアをユーラシア大陸まで拡大。大航海時代には新市場を探したら他人の土地に到着し、宗教改革では本社の運営方針に支社が反発。フランス革命では経営陣を入れ替えたはずが処刑対象まで増え、産業革命では機械を導入したのに人間の仕事は減らなかった。第一次世界大戦では契約関係が多すぎて全員参戦し、第二次世界大戦では前回の反省会を二十年ほどで忘れ、冷戦では直接殴ると危険なので他人の家で殴り合う。そしてグローバル化によって世界を一つにつないだ結果、問題まで世界共通になった。 学校では壮大な文明史として習った世界史も、少し角度を変えて見ると、そこにあるのは領土争い、宗教対立、派閥争い、制度疲労、経済格差、成功体験への執着、強い指導者への期待、そして「今回は大丈夫」と考える人々だった。古代文明から現代まで、世界史の事件や制度を会社、組織、人間関係に置き換えて眺める全60項目の風刺エッセイ。 これは過去の国家や人々を笑う本ではない。なぜなら、彼らがやっていたことの多くを、私たちは今も規模と名前を変えてやっているからである。というわけで、人類史一万年分の反省会を始めます。なお、再発防止については世界規模で未対応です。

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カクヨム2026/08/29
  • 現在の作品【エッセイ】世界史という名の反省会