あらすじ
「なんなんだこの世界……」
ゲーム漬けの大学生・轟蓮は、ネットに情報が一切ない謎のレトロゲーム『グランド・アドベンチャー』を買った帰り、車にはねられて死んだ――はずだった。
目を覚ますと、そこは剣と魔法の異世界。
ただし、世界のすべてが荒い2Dドット絵だった。
斜めには歩けない。
膝ほどの岩も越えられない。
魔物に遭遇すれば勝手に戦闘へ突入し、敵は蓮が行動を決めるまで律儀に待っている。
町へ入れば縮尺が変わり、門番は条件を満たすまで同じ台詞しか喋らない。
そしてようやく城へたどり着いた蓮に、王は告げる。
「どうか魔王トレロスを倒し、世界を救ってほしい」
いや待て。
俺、まだこの世界の仕様すら把握できてないんだけど。
しかも王から渡されたのは、はした金と棒切れ。
仲間になった女騎士はなぜかきっちり後ろについてくる。
この世界は本当にゲームなのか。
死ぬ直前に買った『グランド・アドベンチャー』と何か関係があるのか。
ゲームなら笑って済ませる昔のRPGのお約束も、自分がその中で暮らすとなれば話は別。
レトロゲームを愛する男が、レトロRPGの理不尽な「仕様」にツッコミながら進む、異世界コメディ。