あらすじ
十三年間、南の聖女として結界を守り続けてきたフィアナ。
ところがある日、聖女の証を持つ少女ロザリアが現れたことで、フィアナは偽物の聖女とされ、その任を剥奪されたうえに国外追放を言い渡されてしまう。
しかし、前世でも旅好きだったフィアナにとって、国外追放はそれほど悲観するものではなかった。
行ったことのない国。
知らない町。
見たことのない景色に、食べたことのない料理。
せっかく国外へ出たのだから、好きなところへ行ってみよう。
そうしてフィアナが行き先すら決めない気ままな旅を始めた頃、彼女を追放した国では大きな問題が起きていた。
新たな南の聖女となったロザリアでは、フィアナが十三年間守ってきた結界を維持できなかったのである。
やがて聖女の選定をめぐる不正まで発覚し、フィアナの追放は撤回される。
国は慌てて彼女を連れ戻そうとするのだが――。
当のフィアナは、今日も知らない土地を楽しそうに旅していた。