あらすじ

新学期初日、青葉工科大学の奨学金候補者が発表された。  水野清香、GPA3.78――一位。  私のGPAは3.92。  なのに、私の名前はなかった。  LINEで確認すると、送ったメッセージは三度とも削除された。  消したのは、彼氏の橘悠斗だった。 「日和、今年は清香に譲ってくれないか。あいつには交換留学のチャンスが必要なんだ」 「……私の書類、出さなかったの?」  悠斗は否定しなかった。 「三十万くらい、バイトすれば何とかなるだろ」  その直後、彼から三千円が振り込まれた。  そしてInstagramには、清香の新しい投稿。 【悠斗から留学祝い♡】  写真には、BVLGARIのネックレス。  私は手首の安いブレスレットを外し、ゴミ箱へ落とした。  壊れたものは、早めに捨てたほうがいい。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/08/29
  • 現在の作品本来私のものだった奨学金が、彼氏から女友達への留学祝いになっていました