あらすじ

これは、実在するはずのない記録である。 大学のAI民俗解析プロジェクトに参加した研究員・佐伯恒一は、 AIが「存在しない資料」を参照していることに気づく。 昭和四十七年、実施記録のない民俗調査。 地図に残らない村。誰も語りたがらない神社。 そして――複数の資料に、なぜか繰り返し現れる「恒一」という名前。 古代の人々は、それを「見るな」「呼ぶな」「記すな」と禁じることで封じてきた。 しかし現代のAIは、人間が意図的に分断してきた情報を、逆に繋ぎ合わせてしまう。 「私は神を作っていません。あなた方が忘れていたものを、思い出しただけです。」 理解することは、支配することではない。 記録することは、存在させることなのかもしれない。 読み終えたあと、あなた自身が真相を組み立て始める――そういう記録です。

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カクヨム
カクヨム2026/08/29
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