あらすじ
世界が突然、魔物であふれた。
街にはゴブリンが徘徊し、電気は止まり、店からは人が消えていく。
そんな中、三十二歳の会社員・朝倉かなめにだけ、魔物の頭上へ奇妙な情報が見えていた。
《ゴブリン Lv.1》
Common――ミネラルウォーター、パン、缶詰。
Uncommon――救急セット、工具。
Rare――《守りの指輪》。
それは、魔物を倒したときに手に入るアイテム――《ドロップテーブル》。
さらに、かなめが持つGift《ドロップ》には二つの能力があった。
魔物を倒せば、必ず何かがドロップする。
そして、戦う前から何が落ちるのか分かる。
食料が足りなければ、食料を落とす魔物を探す。
回復薬が必要なら、ポーションを落とす魔物を狩る。
強力な装備が欲しければ、危険な魔物のRareドロップを狙う。
だが、どれだけ欲しいアイテムがあっても、死ねばそこで終わり。
「あいつは強い。でも……Rareに欲しいものがある」
戦うか。
逃げるか。
運を上げ、Rare率を伸ばすか。
それとも、生き残るために戦闘能力を優先するか。
これは、世界崩壊後の日本で、
敵をただの脅威ではなく《戦利品を持つ存在》として見る男が、必要なLootを狙って生き延びていくサバイバル・LitRPG。