あらすじ
田舎の農村に生まれた少年、アークは特殊な才能を持った子どもだった。
病弱で体も細く、魔力も少ない。
しかし、アークには誰にも知られていない特異な才能があった。
───零ノ魔力。
通常、魔法を使えば魔力は消費される。だが、アークの魔力は決して減ることがない。
持っている魔力そのものは少ない。それでも、どれだけ魔法を使おうとも消費されない魔力は、使い方次第で無限の可能性を秘めていた。
けれど、彼が生まれたのは畑しかないような小さな農村。
その異才を知る者も、活かす場所もない。
アークの才能は、そのまま歴史の中に埋もれていく、はずだった。
そんなある日、アークは父と共に王都を訪れる。
魔王と戦う勇者を選抜するための一大試験、勇者選抜試験が行われる王都で、父が野菜を使った料理を受験生たちに売るためだ。
しかし、ひょんなことからアーク自身が勇者選抜試験に迷い込んでしまう。
そして迎えた一次試験、筆記試験。
田舎で誰にも知られることのなかったアークは、迷い込んでしまった中で涙目になりながらもそれを受け切った。
アークは父親に王都が怖いと泣きつき、明日こそ、のんびり商売にいそしむつもりだった。それだけの、つもりだった。
だが、その次の日、アークの元に届いたのは貴殿が主席で突破したという報告で───!?