あらすじ
世界中に突如として出現したダンジョン。
ダンジョンへ足を踏み入れた人間には、一人につき一体の愛らしい《ナビゲーター》が与えられる。
ステータスの管理。
スキルの選択。
アイテムの鑑定。
ダンジョン攻略の助言。
彼らは人類を導く、頼れる相棒――そう信じられていた。
だが、それはすべて罠だった。
ナビゲーターの正体は、人類を滅ぼすために送り込まれた侵略者の幼体。
探索者が魔物を倒し、レベルを上げ、ダンジョンを攻略するたび、彼らもまた密かに力を蓄えていた。
そして十年後。
人類最強クラスの探索者となった男は、自らが育ててしまった最強の侵略者――かつての相棒ミィによって殺される。
「あなたが私を、ここまで強くしてくれたんですよ。ご主人様」
死んだはずの男が次に目を覚ましたのは、ダンジョンが出現した初日だった。
そして目の前には、まだ何も知らない小さな白狐。
「はじめまして! あなた専属のナビゲーター、ミィです!」
二度目の人生。
今度こそ人類を滅ぼさせない。
そのために主人公が決めたことは、たった一つ。
――自分だけが強くなり、こいつには一ポイントたりとも渡さない。
世間で神スキルと呼ばれるものを避け、
誰もが笑う地雷スキルを選び、
未来の知識を隠しながらダンジョンを攻略していく。
しかし、歴史を変えるほど未来は少しずつ狂い始める。
存在しなかったダンジョン。
早すぎる侵略者の覚醒。
主人公を監視し始める別のナビゲーターたち。
これは、世界を滅ぼした相棒を決して育てず、
世界を救おうとする男の、二度目のダンジョン攻略譚。