あらすじ
かつて人類の権力者たちは悪魔と契約し、社会的弱者を悪魔の奴隷として差し出す代わりに、人類同士の暴力には加害者へ反動が返る仕組みを作り、戦争を禁じた。
虐待を受けて育ち、幼馴染に救われた少年、広瀬広樹は、神隠し事件をきっかけに悪魔たちの棲む並行世界へ迷い込む。そこで彼を救ったのは、悪魔の王女、リリフェイルだった。
彼女と契約を結んだ広樹は、二つの世界を繋ぐ門を閉じるため、昼は高校生として、夜は悪魔と戦うことになる。弱者の犠牲で保たれる平和を前に、かつて見捨てられる側だった少年は、誰かを犠牲にする結末を拒む。
犠牲の上に成り立つ平和を問い直す、伝奇小説。