あらすじ
高校二年生の山田美菜には、誰にも言えない片思いがある。相手は、家が隣同士の幼なじみ・佐藤悠斗。近すぎる関係を壊すのが怖い美菜は、別の男子が好きだと嘘をつき、「告白の練習相手になってほしい」と悠斗へ頼んでしまう。
ところが悠斗も、クラスメイトの鈴木奈々に告白する練習をしたいと言い出した。
放課後の待ち合わせ、休日の水族館、文化祭の帰り道。二人は互いに別の相手を思っているふりをしながら、恋人のような「練習」を重ねていく。
本番が来れば、この時間は終わる。そう分かっているのに、美菜はますます悠斗を好きになってしまう。そして文化祭最終日、二人が隠していた嘘が明らかになる。
本当にだましていたのは、どちらだったのか。二つの片思いと二つの嘘が反転する、青春恋愛短編。