あらすじ

盲目の妖少女・鬼谷響鬼(おにや・ひびき)は、目を持たないがゆえに世界のすべてを視る。分裂視——この世に起こる出来事のことごとくを、同時に、断片として観察する異能である。 だが時代は、彼女に優しくない。 対抗勢力である電波系の攻撃により、幻視の力は年々衰えつつあった。視る者たちは追われ、聴く者たちが台頭する。後に波聴異視戦争の百年と呼ばれる、二大超能力の争乱期である。 半獣神の渓では、神の使いニンフを皆殺しにしたレイヴンの一族が、その罪ゆえに奴隷の身に落ちていた。世界最強と謳われた大帝レオヌは死刑判決を受け、牢の中にある。しかしそこへ、一通の嘆願書が届く。差出人は——「あの才能を無駄にするな」と、ただそれだけを記していた。 一方、電波系最強種モリャックの酋長ド・ラブレー伯爵は、受信儀式オイロンにおいて神の啓示に背き、その代償に夥しい数の同胞を失う。兵を欠いた彼らが次に狙ったのは、分裂視の最強種サテリクォン——非業の死を遂げた絶世の美男子・鬼谷上見が遺した、たったひとりの娘の命だった。 響鬼は生き延びるため、半獣神の渓へと向かう。かつてニンフの血が流れ、いまなお神々の怒りが澱む、その谷へ。

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カクヨム2026/08/28
  • 現在の作品HIBIKI x 響鬼 - 電波系 VS 幻視妖 = 100年に及ぶ超戦記 -