あらすじ
真面目に家政と領地を支えてきた伯爵夫人オルガナ。ある朝、夫のデュモルと実妹のフィラリスが、屋敷の金目の物と土地の権利書を持ち逃げして出奔した。「真実の愛を見つけた」という身勝手な置き手紙を残して。
しかし、二人が奪っていったのは、国境沿いにある極寒の不毛地帯の権利書だった。
オルガナは涙を流すどころか、すぐさま王宮へ出頭。夫と妹の身分剥奪と国境への永久配流手続きを完了させ、二人が二度と豊かな王国中央へ戻れないよう手配する。
過酷な荒野で愛の幻想が打ち砕かれていく元夫と妹。一方、王都で新たな人生を歩み始めたオルガナは、頼もしい協力者たちと共に真の幸福を掴んでいく。