あらすじ
大手クラン《銀剣》で白魔導師として働いていたシャーロットは、ある日、契約を打ち切られる。
理由は単純だった。
「君の仕事なら、ポーションで十分だ」
記録に残る治癒魔法の使用回数は少ない。
攻撃への貢献もない。
それなのに、白魔導師一人を雇い続けるのは無駄だという。
けれど、シャーロットがしていたのは、怪我を治すことだけではなかった。
危険を避ける。
無理な進軍を止める。
負傷する前に守る。
そして、誰かが倒れた時には――生きて帰れる状態にする。
クランを追われたシャーロットは、行き場を失った冒険者を一人、また一人と助けていく。
やがて集まった仲間たちと始めたのは、魔物を討伐するためのパーティーではない。
危険地帯に取り残された冒険者を見つけ、生かし、帰すための――《救難団》。
「あなたの帰りを待ってる人がいる」
これは、役立たずと切り捨てられた白魔導師が、誰かを生きて帰すための仕事を作っていく物語。