あらすじ
屋上からの落下。二人の命は、そこで潰えるはずだった。
だが――空を切り裂いた謎の光が、少女を眩い木漏れ日の森へと誘う。
落ちてきたのは、学校でそこそこ人気の女子高生、三葉玲華(みつは・れいか)。
そしてその隣には、パニックの最中に思わず掴んでしまった静かで変わり者の同級生――進(しん)ソウルの姿があった。
九死に一生を得た二人。しかし、目覚めた土地は二人を歓迎してはくれなかった。
見たこともない異形の怪物、絶え間なく押し寄せる死の危険。
見知らぬ荒野の中で、二人の安全など何ひとつ保証されていない。
ただ一つ、計算外だったのは――進(しん)ソウルという存在そのもの。
彼は日本にいた頃から、常人には知る由もない『秘密の力』を隠し持っていたのだ。
――ひとつの思考で、目に映るすべての事象を『シフト』させる力。
正反対の二人は、生き残るために互いを頼るほか突起した道はない。
常識が崩壊した奇妙な魔物たち、底知れぬ謎を秘めた荒野の奥深くへと踏み込んでいく。
襲い来る脅威と戦い、新たな仲間と出会い、世界の真実に迫るなかで……玲華の胸には、拭いきれない一つの疑問が芽生えていた。
「あたしは一体……誰を、何をこの世界に巻き込んじゃったの……!?」