あらすじ
結婚して三年。
私は、夫の不倫を知った。
相手は、東雲結衣。
怒りに任せて問い詰めようとした私――朝比奈莉緒は、ある日、その女性本人と出会ってしまう。
「……私、あなたの旦那さんに騙されてました」
そこで知ったのは、
結衣もまた既婚者だったという事実。
彼女の夫は、九条朔。
つまりこれは、ただの不倫ではなかった。
裏切った夫。
騙された不倫相手。
そして、そのすべてを冷静に見つめるもう一人の夫。
やがて四人の間に隠されていた、
ある秘密が明らかになっていく。
「復讐、しません?」
夫の不倫相手と手を組んだ。
愛を奪われた女と、愛を偽られた女。
二人が選んだのは、泣いて終わることではなく――笑って仕返しすること。
けれど。
本当に怖いのは、不倫そのものじゃなかった。
最後に明かされる真実は、
誰が被害者で、誰が加害者なのかさえ覆していく。
愛してる。
その言葉の反対側に隠されていたものは――
いったい何だったのか。