あらすじ
「きっと、碧も選ばれるよ」
そう思っていた。
幼い頃からずっと一緒だった幼馴染の碧。
十八歳になった晶がsteadyに選ばれれば、二人の未来も自然と決まっていく――そんな未来を、誰も疑っていなかった。
けれど、届いた通知に碧の名前はなかった。
晶が選んだ三人の女性の中には、義妹の彩白もいる。
steady婚が当たり前になった社会で、選ばれなかった碧に残された道は一つ。
steadyの外側にいる人間にも、愛する人のそばで生きることを認める制度――D.O.L.L.の認定を受けること。
「私、晶兄の隣にいたい」
その想いだけを胸に、碧は何度も挑戦する。
けれど、彼女を待っていたのは、思いもよらない結果だった。
選ばれなかった少女は、それでも諦めない。
これは、誰かに選ばれる物語ではない。
自分の未来を、自分で選ぶ物語。