あらすじ
二見秋良が実家で見つけた古びた色紙。
それは中学時代、転校する彼にクラスメートが贈った別れの寄せ書きだった。
多くはありふれた別れの挨拶、激励の言葉。
しかし、その中にあった話した記憶もない女子生徒・久瀬結月の一言だけは違った。
『あきら君。ずっとずっと忘れないでいてください。 ――ゆづきより』
誰よりも大きく目立つ色でくっきりと記されたその言葉は、年月を越えた今になって彼の心に刺さる。
中学生の頃、一度もまともに話した記憶のない彼女。
大人になったかつての少年は時を越えたそのメッセージを見て後悔した。
もし、あの頃に戻れたなら――今度はちゃんと話す事ができるのだろうか。
そう思った翌朝、目覚めた彼の身体は転校を控えた中学二年の秋にあった。
勇気を出して声を掛けてみると結月は思っていたよりもずっと優しく、穏やかに返してくれた。
けれど、お互いに異性には不慣れ。何気ない会話でも緊張してしまう二人。
転校まで、あと二か月。
これは限りある時間の中で、もう一度あの日をやり直していく青春ラブコメ。
【登場人物】
二見秋良(ふたみあきら)
主人公。男同士なら明るいが女子が苦手。
中二の途中に転校したが大人になったある日、タイムリープして転校直前の中学時代に跳ぶ。
久瀬結月(くぜゆづき)
クラスで成績上位の女子生徒。
女子同士のグループに属していて、その中では明るいが男子との接点は少ない。
転校する秋良への寄せ書きにあるメッセージを残す。
豊川あさひ(とよかわあさひ)
活発な性格の女子。
秋良によく話しかけてくる。
八雲紘一郎(やくもこういちろう)
体格のいいスポーツマンタイプでさっぱりした性格。
様々なグループに顔が利く人気者。
桑園春紀(そうえんはるき)
どこか飄々としたイケメンで人一倍恋愛事情に敏感。
優しい性格の秋良を慕っている。
美原灯子(みはらとうこ)
結月の友人の女子生徒。
女子だけのグループに属しているが、男子相手にも社交的な性格。