あらすじ
母から継いだ青磁釉も、器の手柄も、工房主ルドヴィクに奪われてきた陶工令嬢ラドミラ。七日後の正午には工房が差し押さえられ、仕事机ばかりか宿舎の寝台まで失うことになる。
婚約者ヴィレムは、新工房へ共同経営者として迎えたいと告げる。けれどラドミラは、返事を正午まで預け、一束の納品控えと賃金台帳を組合書記へ託した。
最後の窯出しに集められた職人、使用人、客たちの前で、青緑に輝く器を作ったのは誰か、未払いと借金を押しつけたのは誰かが明らかになる。古い窯を取り戻すのではなく、自分の名で焼ける窯と、内側から鍵を掛けられる寝室を選び直すお話。