あらすじ
子どもの頃から、「四人で冒険者になろう」と約束していた幼馴染たち。
剣士のレオン、盾士のリック、魔術師のミリア、治癒士のノエル。
一歳年下のノエルが十六歳になる日を待ち、ついに四人そろって冒険者となった彼らは、同じ目標を口にする。
四人全員でSランクまで上がり、世界最大級の未踏迷宮を攻略する。
その瞬間、四人のステータスに見覚えのない文字が現れた。
【固有パーティー特性:《四身一命》】
【固定された四人の最大HPと最大MPを統合し、共有する。】
四人分のHPを一つに。
四人分のMPも一つに。
後衛が攻撃を受けても四人分のHPで耐えられる。
誰かが余らせるはずだったMPも、必要な一人がまとめて使える。
――どう考えても強い。
問題があるとすれば、誰か一人が無茶をすると、そのツケまで四人全員で共有することだった。
多少の傷なら気にせず突っ込むレオン。
仲間を守るためなら攻撃を受けたがるリック。
火力のためならMPを惜しまないミリア。
小さな傷まで治したくなるノエル。
一人なら止まるはずのところでも、四人分あると思うと、なぜか全員もう一歩いけてしまう。
それでも《四身一命》は、間違いなく強い力だ。
魔物と戦い、ダンジョンへ潜り、新しいスキルを覚え、装備を整え、失敗すれば四人で相談する。
誰か一人が我慢するのではなく、
誰か一人だけが強くなるのでもなく。
四人分の命と魔力を、四人で一番うまく使えばいい。
これは、少し無茶の多い幼馴染四人が、自分たちだけの戦い方を作りながら、普通の新人よりずっと速い勢いで冒険者の頂点へ駆け上がっていく物語。