あらすじ

西暦2225年。不戦を誓う平和国家でありながら、世界最大の軍需産業国家へと変貌を遂げた日本。反重力技術の恩恵により、天を目指すことをやめ、地下へと都市を築いた人類の影には、政府の「犬」と蔑まれながらも命を懸けて戦う一人の超人がいた。  その名は――ジャドッグ。  国家の最高機密である超格子様原子組換人類(超人)の完成形、藤岡勇気(ふじおか・ゆうき)は、念力(テレキネシス)で駆動する無数の礫(ブレット)を操り、孤児院の家族を守るため、そして自らの信じる「正義」のために任務を遂行し続けていた。  しかし、一連の強奪事件を追うなかで遭遇した異形の怪物「伸二」との死闘が、勇気の運命を狂わせていく。戦闘の最中、ブレットを介して勇気の脳内に流れ込んできたのは、怪物がかつて人間だった頃に受けた、凄惨なネグレクトと虐待の記憶だった。  『子供一人救えないで、何が正義だ!!』  怪物から突きつけられた悲痛な絶叫。自分が守ってきた「正義」とは何なのか。悪を討つことが本当に正しいのか。葛藤の雨に打たれ、マスクの下で涙を流す勇気に、さらなる過酷な現実が襲いかかる。謎の白い有機武器「ガポイ」を操る謎の少女ナギアの暗躍。大切な家族の喪失。そして、自身の出生に隠された、地底の異種族「ソドス王国」を巡る国家規模の陰謀と裏切り――。  すべてを失い、絶望の底に突き落とされた青年は、最愛の人の遺した言葉を胸に、再び立ち上がる。これは、偽りの正義に引き裂かれ、己の存在に彷徨いながらも、真の真理を掴むために戦い続ける、孤独なダークヒーローの重厚なるSF群像劇。  「正義だからって全てを救えるわけじゃない。それでも、正義は必ず正しいの」 ※本作品は「ノベルアッププラス」「小説家になろう」でも公開されています。

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カクヨム
カクヨム2026/08/28
  • 現在の作品超人ジャドッグ