あらすじ

1987年、ニューヨーク。 歪んだ好景気に沸き、過剰な爆音(LAメタル)が流行するビッグ・アップル。 かつて世界を極めた伝説のスリーピース・バンドを自ら引き裂き、 たった一人でこの街へやってきたベーシスト・ゴードン。 「あの二人を置き去りにして、よく澄ました顔ができるな?」 スタジオに飛び交う、薄俗な流行(トレンド)と過去の栄光を値踏みする雑音。 耳の奥で鳴り響くのは、かつて背中から浴び続けたドラマーの狂気的なハイハット。 空間を凍らせていたギタリストの冷徹なカッティング。 置き去りにした仲間への『後ろめたさ』を抱え、男は静かにアンプの電源を落とした。 冷たい雨の5番街。誰も傘を正しく差さない喧騒のなか、 英国製の黒い傘をまっすぐに立て、彼は虚空の4弦を弾き始める。 ――Be yourself no matter what they say. (誰が何と言おうと、自分自身でいることだ) これは、時代のノイズに決して魂を売らない、気高きイングリッシュマンの逆襲の旋律。 【名曲と映像が脳内でシンクロする、映画的五感小説】 ※本作は特定のジャンルに縛られないノンジャンル作品です。 ※作中、80年代の洋楽の名歌詞(英語・和訳)が地の文と完全にシンクロして登場します。

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カクヨム
カクヨム2026/08/28
  • 現在の作品Englishman In New York 異邦人のベースライン