あらすじ

クラスでは目立たない高校二年生、五行克生。  人の凝っている場所を見つけるのが妙に上手く、「五行、肩お願い!」とクラスメイトから気軽に肩揉みを頼まれるような男子だ。  そんな克生がずっと好きだったのが、黒髪ロングの清楚な美少女・白石つばき。  ある日の放課後、そのつばきから突然告白される。  ずっと好きだった相手からの告白に、克生は迷わず頷いた。 けれど。 「ごめん。今の、嘘なの」  それは友人との軽いノリで行われた“嘘告”だった。  克生は怒らなかった。  つばきを責めることもしなかった。  ただ、彼女を好きでいることを諦めた。  それまでならすぐに気づいていた、つばきの疲れにも声をかけない。  自分から話しかけることも、肩を揉んであげることもなくなった。  そして克生は今まで通り、他のクラスメイトには普通に接する。 「五行、肩お願い!」 「まあ、いいけど」  別の女子の肩を揉む克生を見て、つばきは初めて気づいてしまう。  自分はずっと、彼に見てもらっていた。  誰よりも早く疲れに気づいてもらい、気遣ってもらい、その優しさを当たり前のように受け取っていた。  そして今、その全部が自分からなくなった。 「……今日、誰かの肩揉んだ?」 「揉んだけど」 「女の子?」  どうして、こんなことが気になるんだろう。  違和感は寂しさへ。  寂しさは後悔へ。  後悔は嫉妬へ。  やがて黒髪清楚な美少女は、自分から手放してしまった男子を取り戻すため、静かに、そしてどんどん重くなっていく。  嘘から始まった告白を、本物の恋でもう一度。  後悔する清楚系美少女と、人の身体にはすぐ気づくのに恋心には鈍い男子の、すれ違い青春ラブコメ。

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カクヨム
カクヨム2026/08/28
  • 現在の作品嘘告してきた黒髪清楚な美少女を諦めたら、後悔した彼女が激重ヒロインになった