あらすじ
十四歳のノアは、父や兄と同じ竜騎士になることを夢見ていた。
けれど、竜との契約に必要な魔力が足りず、竜騎士になるのはむずかしいと告げられてしまう。
夢を失い、家にも帰りたくなくなったノアが出会ったのは、古い練習場で暮らす一頭の若い竜だった。
名前はトト。
翼はある。
体も元気。
けれど、どうしても空を飛ぶことができない。
「……俺と同じだな」
竜騎士になれなかった少年と、飛竜になれなかった竜。
できないことを抱えた二人は、ある日の小さな事故をきっかけに、「空を飛ぶことだけが竜と人の役目ではない」と知っていく。
これは、夢を失った少年と一頭の竜が、自分たちにできることを見つける物語。