あらすじ

「わたくしほど不幸な人間、そうそうおりませんわ」 数々の不幸と不運に見舞われながらも、継母による不正を暴き、十八歳でラズマイト伯爵家の家督を取り戻した令嬢イデア。しかし、その喜びも束の間、帰宅した彼女を待っていたのは、隕石の直撃によって跡形もなく消えた屋敷だった。 さらに、継母たちが残した莫大な借金が発覚。領地の大半はすでに王家へ返還され、イデアに残されたのは、収益の見込めない小さな荒れ地だけ。五年以内に借金を完済できなければ、領地も爵位も失ってしまう。 絶望したイデアは、王都の外れにある邪教の廃教会を訪れ、不幸から救ってくれるなら死後の身を捧げると祈る。すると、祭壇から美貌の天使アルゼルが現れる。だが、神の家庭事情を理由に、イデアの魂は「いらない」と告げられてしまう。 アルゼルによれば、イデアの不幸にはラズマイト家に結びついた古い契約が関係している可能性があるという。契約の正体も不幸そのものも、すぐには消せない。代わりにアルゼルは、降りかかる災難と釣り合う幸運や利益をもたらす加護をイデアへ授ける。 こうしてイデアは、不幸を利益へ変えながら五年で借金を返し、最後の領地を守ることを決意。少々自信過剰で泥仕事を嫌がる天使アルゼルを労働力として連れ、小ラズマイトへ向かうことになる。 ◇本作品はフィクションです。作中に登場する人物、団体、地名、国家、宗教、思想、事件などはすべて架空のものであり、実在する人物、場所、団体、宗教および出来事とは一切関係ありません。 ◇本作品の文章・設定・登場人物などの全部または一部について、許可なく転載、複製、改変、配布、公開、販売、翻訳、その他の二次利用を行うことを禁止します。

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小説を読もう2026/08/28
  • 現在の作品不幸令嬢の災難は、天使の加護で黒字になります