あらすじ
リリアーナ・エカルラートは、一族の落ちこぼれと呼ばれている。
けれど当人はそれを悲観していない。
なぜなら。
「お誕生日おめでとうリリアーナ。私の一番のお気に入りだった子よ。従順過ぎてつまらないのが難点なのだけど、あなたにはそれくらいでちょうどいいわよね」
こんな人間になりたくないからである。
ーーい、いらない。心の底からいらない。
ある日、さほど仲良くもない姉から奴隷の少年を贈られたリリアーナ。
床に静かにお座りし続ける少年をみて、ふと思いつく。
ーーそうだ、この子、更生してみよう。
これは、傷ついた少年と、人でありたい少女が、人の心を知っていくお話。
ただし、世界は二人に優しくない。