あらすじ
社畜の黒須は異世界転生を果たすが、転生先は魔王の子だった。夢見たのんびり生活とはかけ離れた、破壊と殺害の訓練を重ね魔王の座を弟と奪い合う日々に見切りをつけ、黒須は魔王城を脱出する。
辺境にたどりついたものの、魔王の子が生まれ持った規格外の魔力は動植物を害するもので、黒須は大切な果実をドロドロの液体に変えてしまう。
(やはり魔王の子に平和な暮らしはできないのか)――黒須は絶望しかけるが、液体を味見した領主代理の少女は、その味に歓声を上げる。「これ、ワインです」
魔王の子の呪われた力を知識と工夫によって使いこなし、黒須は借金に苦しむ辺境の村をにぎやかな場所に変えていく。
やがて領民たちは彼を伝承上の『救世主』と誤解するようになり――
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