あらすじ
有名探索者パーティで結界係をしていた白瀬結斗(しらせ・ゆうと)は、「防御しかできない」「地味で配信映えしない」という理由で、公開配信の最中にパーティから追放された。
失意のまま結斗が帰郷したのは、亡き祖母が遺した田舎のボロい空き家だった。
人間関係に疲れた彼は、ただの戸戸締まりのつもりで家の周囲に強力な結界を張り、のんびりと引きこもり生活を始めようとする。
──だがその直後、全国のダンジョンが突如として大暴走(スタンピード)を起こし、日本中が地獄へと変貌する。
国中が絶望に沈む中、なぜか結斗の空き家の周囲だけは、モンスターの瘴気すら一切侵入できない「完全な安全地帯」と化していた。
逃げ場を失った若手トップ探索者、災害配信者、そして結斗を捨てたはずの探索者協会が、命乞いをしながら彼の家に殺到し始め……?
「いまさら何しに来たんですか? うちは家族以外、お断りなんですが」
これは、復讐すら面倒くさがる最強の結界師が、勝手に自滅していく人間たちを横目にマイペースで生きる物語。