あらすじ
死者の青い火に触れると、今いる場所が消え、その人の最期の一場面が見える。
十二歳の少年カイが初めて見たのは、誰かを正しい道へ導こうとした者の最期だった。
けれど、その人の名前は、歴史のどこにも残っていない。
青い火――《残火》が見せるのは、人生の最後の一場面だけ。人生全体も、何が正しかったかも教えてくれない。
ただ、カイには今の自分ではない記憶がある。それらを使って遺品、土地、文書、生き残った人々の証言を照らし合わせ、最期の一場面だけでは分からない願いへ近づいていく。
残火に残った願いへ応えると、カイの胸にその人が磨いた技の形が宿る。本当の無念を解いたとき、その技は本来の力へ目覚める。
死者の最期に触れ、誰かの願いを果たしながら、カイは自分自身の未来を選べるのか。
名もなき人々の記録を残す、少年の成長と冒険の長編ファンタジー。
※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」の両方に投稿しています。