あらすじ
「今日もたくさんの人が笑顔になってくれるといいな」
アニスが祈ると鍋の中のスープが淡く光る。
植物が持つ力を引き出すアニスの不思議な力は、人に知られてはいけない秘密の力。
その力は穏やかで幸福な日々の中、街の人々を癒やし、運命の扉を少しずつ開いていく。
「おまえが俺と専属契約を結ぶというのなら、考えてやらんこともない」
「お前ら、若い娘だからと言って粗相のないようにしろよ?」
「……ひとりで店を営むのか?」
「これを食った後は体が軽く感じるんだよ。ギルド内でも評判だったぞ?」
「僕だっていいと思うんだけど、どう?」
「あの力を正しく扱えるのは我々のみだ」
やがて大きく動き始める運命の中で、アニスが選ぶものは――?
帝都の片隅に灯る小さなレストランから始まる、料理と癒やし、そして恋へとつながる物語。