あらすじ
四十三歳、離婚から五年の商社勤務・佐伯麻衣は、取引先との接待の席で物静かなITコンサルタント・高瀬と出会う。同じ「バツイチ」同士、少しずつ心を開き惹かれ合う一方、高瀬には病床で最期を迎えようとする元妻・沙也加への断ち切れない想いが重くのしかかっていた。過去との向き合い方に揺れ、同僚・和久井奈々子との三角関係めいた揺らぎにも悩みながらも、手料理を通じて少しずつ距離を縮めていく二人。互いの孤独と不完全さを認め合った末、水族館のクラゲの水槽の前で、高瀬は麻衣にプロポーズする。四十三歳から始まる、劇的ではないけれど確かな、再生と再出発の恋物語。