あらすじ
あらすじ
高校の卒業式で交わした約束——「大学を卒業して就職したら、みんなで一緒にシェアハウスをしよう」。
それから4年。ようやく叶った4人暮らしは、思い描いていたものとは、少し違っていた。
唯一の社会人・菜々美の手取りは20万円。奨学金の返済、家賃、光熱費を払えば、残るのはほんのわずか。それでも他の3人は無職のまま、それぞれのやり方で「貧困生活」に立ち向かっている。
自転車で3軒のスーパーを巡回し、無料配布と詰め放題を極める買い出し担当・翼。50枚のクレジットカードを駆使し、ポイ活で月3万円を稼ぎ出す紺野綾世。ハンドメイド販売とクレーンゲームで一発逆転を狙い、VTuberデビューを夢見る心愛。
すれ違いながらも、離れられない4人。ドタバタな毎日の先で、それぞれが少しずつ、今の生活と向き合い始める——。
貧困でも、笑いは絶えない。令和の若者たちが見つける、不格好で愛おしい生き方の物語。
キャラクター紹介
立花菜々美(たちばな ななみ)(22歳・社会人) 貧困荘唯一の稼ぎ手。手取り20万円の給料から生活費を切り詰めながら、3人を支えてきた。「お前らが働いてねぇからだろうが」と怒りながらも、根は面倒見がよく、仲間を見捨てられない。ボーナス支給日、ある決断を告げる。
那須翼(なす つばさ)(22歳・無職) 貧困荘の買い出し担当。3軒のスーパーを巡回する「戦略的買い出しルート」と、詰め放題での野菜の詰め方など、独自に研究を重ねてきた節約テクニックを武器に、限られた食費をやりくりする。将来の夢は専業主夫。サニーマートの試食販売員・真菜への片思いが、ひそかな原動力になっている。
紺野綾世(こんの あやせ)(22歳・無職) 50枚のクレジットカードと30の銀行口座を操る、貧困荘の頭脳。ポイ活で月3万円を稼ぎ出す手腕は本物だが、「労働は搾取だ」が口癖。その裏には、過労で亡くなった父親の存在がある。
宮城心愛(みやぎ ここあ)(22歳・無職) 貧困荘のムードメーカー。ハンドメイドのぬいぐるみ販売やクレーンゲームで小銭を稼ぎながら、VTuberデビューという大きな夢を描いている。空回りすることも多いが、拾ったごみから配信機材を発見するなど、憎めない強運の持ち主でもある。