あらすじ
恋をしたことがなかった。
誰かを好きになることも、誰かに愛されることも――まだ知らなかった。
18歳の大学一年生、篠原莉央。
穏やかな時間と読書が好きな彼女は、ある日、親友の兄・榊寛也と出会う。
5歳年上の寛也は、医学部に通う物静かな青年。
眼鏡をかけた彼の優しい雰囲気に、莉央は一瞬で恋に落ちてしまう。
「……好きです」
恋愛経験ゼロの莉央は、不器用ながらもまっすぐに寛也へ想いを伝えていく。
けれど、寛也には誰にも知られたくない秘密があった。
昼間は医学生。
夜になると、街のネオンの中で働く人気No.1ホスト。
自分とは住む世界が違う。
そう思った寛也は、莉央を傷つけないために距離を置こうとする。
それでも莉央は、諦めなかった。
少しずつ近づいていく二人の距離。
初めてつないだ手。
初めてのデート。
そして、言葉にできないほど大きくなっていく想い。
「君を好きになったら……きっと、俺は君を傷つける」
「それでも、好きです」
住む世界も、年齢も、抱えている秘密も違う二人。
果たして莉央の一途な恋は、寛也の閉ざされた心を変えることができるのか――。
これは、恋を知らなかった少女と、恋を諦めていた青年が出会い、少しずつ本当の愛を知っていく、甘くて切ない年の差ラブストーリー。