あらすじ
大学二年生の雨宮湊は、どこにでもいる普通の青年だった。
――存在しない駅に迷い込むまでは。
大学からの帰り道。
見知らぬ駅に停まった電車。
時刻は、23時17分。
誰もいないホームで湊を待っていたのは、顔のない男と――無数の《自分》だった。
「降りないほうがいい」
その日を境に、湊の日常は少しずつ壊れ始める。
存在しない場所。
覚えのない記憶。
自分と同じ顔をした人間。
なぜ、自分だけが“見える”のか。
そして――雨宮湊とは、何者なのか。
知るほどに世界は壊れていく。
現代クトゥルフ神話ダークファンタジー。