あらすじ
5人組女性アイドルグループ「Lumière cinq(ルミエール・サンク)」、通称ルミサン。結成2年目、ライブハウスではそこそこ客を呼べるけれど、まだ世間にはほとんど知られていない。そんなグループで人気4位の桜井陽葵には、ひとつだけ誰にも負けないものがあった。
それは、演技。
普段は親しみやすい愛嬌担当なのに、台詞を口にした瞬間、目つきも声も空気も変わる。演技企画をきっかけに、その才能は少しずつ業界に見つかっていく。小さなドラマ出演、人気俳優・桐生蓮との共演、憧れの女優・一ノ瀬遥へとつながる道。ずっと夢だった「女優」が、手の届く場所まで近づいてくる。
けれど、夢が叶うほど、5人でいられる時間は減っていった。
センターの美月、頼れる沙耶、騒がしい杏奈、静かに本質を見抜く琴葉。そして、売れない頃から陽葵を知る男性アイドル・高瀬湊と、演技者として彼女を見つけた桐生蓮。
女優になりたい。でも、この5人でも売れたい。
二つの夢は、いつまで両方追いかけられるのか。
これは、人気4位のアイドルが女優として見つかっていく物語。そして、夢が叶うほど大切な居場所から遠ざかっていく少女が、それでも自分の未来を自分で選ぶまでの物語。