あらすじ
神々の恩恵によって生まれたと信じられている鉱石《ソウルストーン》が、人々の生活、身分、国家の力まで左右する世界。
小さなラゼル村で育った少年レオン・アークレイアは、すでに採掘し尽くされた古代遺跡を探索することを日課としていた。誰もが価値を失ったと考える遺跡に通い続けながら、レオンはいつの日か、自分を選ぶソウルストーンと出会うことを夢見ていたが、これまで彼に応える石は一つも存在しなかった。
ある日、盗賊団《灰牙》がラゼル村を襲撃し、遺跡の奥へ続く道を知るレオンを捜し始める。村人を救うために自ら姿を現したレオンは、盗賊たちを村から引き離して遺跡へ誘い込むものの、真名級ソウルストーン《震牙》による攻撃で床が崩落し、誰にも発見されていなかった地下施設へ落ちてしまう。
その最深部でレオンが発見したのは、透明なカプセルの中で眠る銀白色の髪の少女だった。
アナーザーと名乗った少女は、人間ではなく、七つの伝説級ソウルストーンから派生した無数の結晶を集めて造られた、意識と肉体を持つ人工ソウルストーンだった。異なる属性と階級の力を内包し、他者のソウルストーン能力を解析して奪い取るアナーザーは、現在の階級制度では測れない《階級外》の存在であり、目覚めた直後、何の力も持たないはずのレオンを「最後の継承者」と呼ぶ。
アナーザーとの一時的な接続によって、ほかのソウルストーンに残された記憶を受け入れる力を示したレオンは、自分の魂が古代文明の遺した《継承計画》と関係している可能性を知る。しかし、アナーザーを求めているのは盗賊だけではなく、その背後では、ソウルストーンを神々の恩恵として管理する謎の教団が動いていた。
人間へ選択を返そうとする古代の継承者レオン。
七つの伝説級ソウルストーンを巡る戦いの中で、レオンとアナーザーは数多くの魂の記憶と力を継承しながら、世界が繰り返してきた支配と滅亡の真相へ踏み込んでいく。
これは、神々に選ばれなかった一人の少年が、古代から遺された最後の意志を受け継ぎ、自らの選択によって世界の未来を取り戻す物語である。