あらすじ
政治は、人を救える。
十歳の冬。故郷を襲った災害で独りぼっちになった遠藤陸は、一人の政治家に救われた。
当時一期目だった衆議院議員 宮本隆成。
自分に寄り添い、必死になって両親を探してくれたその姿に憧れ、陸は政治家になることを夢見る。
その八年後。
そこで出会ったのが、「秘書の怪物」と呼ばれる男――志賀鉄平だった。
粗暴で、傲慢で、容赦がない。
理想ではなく現実を語り、人ではなく仕組みを見ろと説く。
陸が信じてきた「政治」とは、あまりにもかけ離れた男だった。
政治とは、正しさとはなにか。
正義とは誰のためにあるのか。
そして、権力は人を救うか、狂わすか。
志賀鉄平との出会いを境に、陸が信じていた世界は少しずつ姿を変えていく。
――『ホワイトアウト』。
政治の世界を舞台に、理想と現実の狭間でもがく人間たちを描く物語。