あらすじ

仕事を辞めた。 義母の世話をするためだった。 それ以来、私は「お仕事は何をされているんですか?」という質問が苦手になった。 そんな私の唯一の取り柄――なのかどうかも分からないものが、鼻毛だった。 マスク生活ですっかり手入れを忘れていた鼻毛は、いつの間にかジャングルのように伸びていた。 私は鼻毛を切ろうとした。 ところが、切れない。 抜けない。 そして、なぜか伸び続ける。 病院で検査を受けたことをきっかけに、私の鼻毛は世界を巻き込む奇妙な騒動の中心になっていく。 鼻毛エクステ。 鼻毛マスカラ。 鼻毛カール。 鼻毛コンテスト。 やがて政治家まで叫び始める。 「私は鼻毛を伸ばします!」 仕事のない私は、鼻毛だけを理由に、突然ちやほやされ始めた。 一体、何が起きているのだろう。 私はただ、鼻毛が長いだけなのに。 ――これは、鼻毛が世界を変える、ちょっとおかしくて、ほんの少し切ない物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/28
  • 現在の作品鼻毛の森――仕事はないけど鼻毛はある