あらすじ

【毎日6時・18時の2回投稿】 セルヴァン王国軍の工兵伍長、ユアン・レイス。二十一歳。 剣の達人でも、軍略の天才でもない。 できるのは、地面を測り、道を読み、橋を架けることだけ。 王国軍二千八百が帝国軍と対峙したターレン平原。 敵兵は四千――そう報告されていた。 だがユアンは、ぬかるんだ街道に残された轍を見て呟く。 「四千だけが通った道には見えない」 やがて戦線は崩壊する。 退路は塞がれ、負傷兵と荷車が道を埋め、命令さえ届かなくなる。 ユアンに、戦争を勝たせる力はない。 それでも彼は考える。 どうすれば、一人でも多く生きて帰せるのか。 道を作る。 橋を架ける。 退路を残す。 そして時には、誰かを残して橋を落とす。 これは、連戦連勝する英雄の物語ではない。 十二人を率いる工兵伍長が、十数年をかけて「兵を帰す将軍」へ成り上がる戦記。

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カクヨム
カクヨム2026/08/27
  • 現在の作品敗戦処理官は負け戦から始める