あらすじ
オルフェウス号事件から数週間後。
帝国政府による長距離霊波通信の共同実験へ参加するため、帝都電波塔を訪れた「ことば防衛隊そら組」。
実験は順調に進んでいた。
だが、試験放送の途中、外部から正体不明の霊波が入り込む。
電源を切っても止まらない共鳴装置。
何度も重なる、柚葉の霊波。
そして――空乃柚葉は、仲間たちの目の前から姿を消した。
残されたのは、帽子と長い手袋。
そして、完全には途切れていない一本の波形。
「……消えたんじゃない」
夢は、そう言った。
柚葉はどこへ消えたのか。
なぜ、彼女の霊波だけに異変が起きたのか。
帝国情報局へ戻った伽羅もまた、事件の記録を追い始める。
姿が消えても、声はまだ残っている。
届かないはずの場所から、ことばが再び動き始める――。
【※本書の表紙画像はAIによる生成です。】