あらすじ
深い森の奥、誰の目にも触れない古びた洋館。そこで長年、禁忌とされる「若返りの薬」を研究してきた天才科学者・アドリアン。
ついに完成したプロトタイプの実験台に自ら名乗り出たのは、彼の唯一の理解者であり、最愛の助手だった。実験は成功するはずだった。しかし、予期せぬエネルギーの暴走が起きてしまう。
白煙が晴れたラボに残されていたのは、大人のサイズの白衣の山。そしてその衣服の隙間から顔を覗かせたのは、服がぶかぶかになった、「幼児」の姿だった。
さらに最悪なことに、彼女の記憶も中身も、完全に幼児化してしまっていたのだ。
「……誰、このおじさん?」
大人の頃の記憶をすべて失い、純真無垢な幼児となってしまった助手。
アドリアンは激しい自責の念に駆られ、彼女を元の姿に戻すための「復元薬」の開発を誓う。しかし、彼には重大な秘密があった。それは、彼自身も気づいていない「小児性愛症(ペドフィリア)」という異常な嗜好。
小さな手。未成熟な肌。自分がいなければ何もできない、頼りなげな瞳。
庇護欲と罪悪感の裏側で、彼の内なる怪物が静かに目を覚ましていく。
「このままでも、良いのではないか――?」
これは、狂気と執着に囚われた男と、何も知らずに彼に依存していく少女の、甘く恐ろしい箱庭の記録。