あらすじ
それは、誰の身体にも等しく存在する二つの隆起。
寒さや感情の高ぶり、かすかな摩擦で硬く尖り、存在を主張する。
書いているのは、それについてだけです。
それだけではただのエ……なので、渋々こしらえた物語が以下になります。
徹底的なリアリズムを掲げる新作映画。
そのオーディションに現れたのは、演技経験のない無名の新人、姫乃みやび。
実績のないみやびには、演技だけで選ばれる方法がなかった。
そこでみやびが選んだのは、自分の身体で実演することだった。
みやびは、痛みも恐怖も知っている。
それでも、必要だと判断したことから逃げない。
その姿は、映画を作る者たちの予想を越えていく。
リアルさを追求するほど、演技と現実の境界は曖昧になっていく。
これは、選ばれるために自分自身を差し出した、一人の新人女優の物語。