あらすじ
毛利元就は、なぜ尼子氏を追い詰めることができたのか。
そして、その毛利氏を豊臣秀吉は、どのようにして追い詰めていったのか。
「元就が尼子にやったことを、今度は秀吉が毛利にやり返した」
そんな因果応報の物語として語ると、戦国史は実に分かりやすい。
だが、本当にそれだけなのだろうか?
国衆、城主、調略、離反、孤立。
戦国大名の勢力を支えていたのは、巨大な城や大軍だけではなかった。
毛利元就と豊臣秀吉。
時代も立場も違う二人が、なぜ似たような戦い方に行き着いたのか。
宇喜多直家の動き、備中の城々、高松城、そして尼子再興を目指した山中幸盛。
よく知られた戦国の物語を少しだけ横から眺めてみると、そこには「英雄の知略」だけでは説明できない、もう一つの戦争の姿が見えてくる。
「剥がす者」と「剥がされる者」。
その立場を分けていたものは、一体何だったのか。